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赤池 学
「昆虫がヒトを救う」(2007年10月刊)
前作『昆虫力』の中でもいくつかの事例をご紹介したが、本書は、昆虫と医療研究にテーマを絞ったものである。改めて研究者の方々に取材し、その現状や課題などについて掘り下げた。また、研究者たちはどのような着想で昆虫と医療研究を結びつけたのか、どのような思いをもって研究を進めているのか、というところにも注目している。 そこからは、次なる昆虫利用のヒント、昆虫が切り開く未来の可能性を読み取ることもできるだろう。
[発行:宝島社新書]
「昆虫力」(2006年7月刊)
大学時代、昆虫発生学を学んでいた著者は、昆虫たちの不思議な生態、神秘的とも言える生命の秘密を、折に触れて見聞きしてきた。 数億年という時をかけて、進化してきた昆虫たち。彼らが生きるために身に着けてきた「技術」は、メカニカルなものから、環境、医療に至るまで、さまざまなヒントを私たち人間界に与えてくれており、それを形にしたものづくりもすでに数多く存在している。 本書では、そうした昆虫パワーを見直しつつ、時をかけて磨かれてきた昆虫の技術を、これからどう活かしていくことができるのか、改めて問い直している。
[発行:小学館]
「自然に学ぶものづくり」(2005年12月刊)
2002年、生物由来資源をエネルギーや新素材として高度に利用しようという国家プロジェクト「バイオマス・ニッポン総合戦略」がスタートし、バイオマスタウンづくりや、「昆虫産業」を新たに育成しようという事業なども展開されている。 地球温暖化、枯渇が危惧される化石燃料、増え続ける廃棄物。そうした課題を解決し、持続可能な社会を構築するために、今、私たちは何をしなければならないのか。 著者は、そのキーワードは「自然を活かし、学ぶ」ことだと考えている。 本書は、大学や研究機関、企業等の現場で進められている「自然に学ぶ」取り組みの事例と、その未来像を探ったものである。
[発行:東洋経済新報社]
「ニッポン テクノロジー」(2005年6月刊)
日本のテクノロジーは、もう欧米に追いつけないのか? 日本のテクノロジーは、地球の問題解決に貢献できるのか? 本書は、1980年に日本の新エネルギーの未来を担って設立された、新エネルギー総合開発機構が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)へと発展する25年の歴史に注目し、およそ100の技術開発プロジェクトを事例に、日本の技術開発の軌跡とその未来を見つめた科学技術ドキュメントである。 モノづくりニッポンを築き上げた技術者たちの挑戦とは・・・。 国が注力する産学官連携による研究開発は、明日の私たちの社会にどのような新技術をもたらしてくれるのか・・・。
[発行:丸善]
「新 製造業サバイバル論」(2005年3月刊)
ものづくりシリーズの第5段となる本書のテーマは、新しい技術経営の提案である。数年来、「マネジメント・オブ・テクノロジー」という言葉がクローズアップされているが、旧来通りの技術先行型プロダクトアウトの発想から抜け切れていない。 では、「21世紀品質のものづくり経営」には何が必要なのか? 「製造業は何を生かすか」「製造業は何をめざすか」「製造業は何に学ぶか」「製造業は何を生み出すか」という4つのミッションを掲げ、20社のモデルを事例にサバイバル戦略を探った。
[発行:ウエッジ ]
赤池 学 中沢孝夫
(経済評論家)
「トヨタを知るということ」(2004年11月刊)
技術革新、環境・エネルギー問題、人材の育成など、いま製造業は生き残りをかけて様々な課題に取り組んでいるが、未来は決して明るくないと言われている。人類が産んだ大ヒット商品である、車。そして、世界のトヨタとして確固たる地位を築き、進化を続けるトヨタ自動車。そのトヨタという素材を探求することで、明日の日本の「ものづくり・会社・生活・社会」が見えてくるのではないか。本書は、そんな視点から、およそ一年にわたり、トヨタとその周辺を取材し、まとめたものである。
[発行:日経ビジネス人文庫]
赤池 学 金谷年展
「NATURE-TECH カタツムリが、おしえてくれる!」(2004年4月刊)
日本の伝統的な陶磁器の里、愛知県常滑で生まれた企業、INAXは、古来の焼き物の技術を活かしてタイルや陶管などを製造する伊奈製陶を前身に、独自の技術開発によってタイル建材から広範な住宅設備を扱う企業へと発展してきた。豊かな物質社会となった日本では、家庭用機器においても、いかにハイテクを駆使して付加価値をつけるかという製品競争の時代に突入した。 しかし、次に時代がつきつけたのは、省資源、省エネルギー。人の暮らしにも、社会構造的にも、地球環境からみても、無理、ムダのない持続可能なものづくりである。 INAXが行ってきたモノづくりを振り返ってみると、土に学び、水に学び、生物に学んだ開発の有り様は、まさに時代の要請をリードするものだったことがわかる。
[発行:ダイヤモンド社]
「あっ!その手があったかものづくり〜ランデヴープロジェクトの軌跡」 (2003年4月刊)
本書は、東京・南青山にあるスパイラルを舞台に、ワコールアートセンターと筆者らが2000年から展開してきた「ランデヴー プロジェクト」についてまとめたものである。ランデヴーはフランス語で「出逢い」を意味する言葉。アーティストと技術者や研究者、そしてメーカーなどをコラボレーションさせて、実験的な新しいものづくりをしようとスタートさせたプロジェクトだ。椿昇さん、八谷和彦さん、津村耕佑さんをはじめ、たくさんのアーティストや大学の研究者らが参加し、様々な製品のプロトタイプを開発してきた。アーティストの感性と社会批判性、そこに研究者や技術者の知見を加味し、メーカーが持つ製造技術やノウハウを活かして協働でするものづくり。飽和状態の市場、アジアの台頭、環境保全への配慮など、製造業を取り巻く厳しい状況を打破するための、新しいものづくりの可能性をランデヴープロジェクトでは探求してきたのである。本書から、参加者の思い、開発された製品がもつ意義などを、ぜひとも感得していただきたいと思う。
[発行:ウエッジ]
「ほんとうのたべものを求めて」(2002年11月刊)
狂牛病騒動に端を発して、食品業界における虚偽や不正表示が次々と発覚し、日本の食の安全安心に対する生活者の信頼は大きく損なわれた。そのため、JAS法の改正、食品表示110番の開設、生産情報の公開を進めるトレサビリティ・システムの開発などに政府は乗り出している。しかし、ただすべき問題は食品表示に限ったことではない。例えば、国産の木材が使われなくなって起きた日本の森林荒廃は、近くの川や海の環境を変えてしまい、魚が捕れなくなった漁師さんたちは植林と森の保護に取り組んでいる。また、アトピーなどのアレルギーを持つ子供たちが増え、無農薬・無化学肥料で栽培された作物でなければ食べられないという事例もある。さらに食品リサイクルの推進など、生産者と生活者が手を携えて取り組んでいかなければならない課題もある。食。それは、私たちのあらゆる営みに通じていると言っても過言ではない。本書は、食の世界で何が起きているのか、安心で本当に豊かだと感じられる食卓を実現するためには何が必要なのか、様々な分野の取材を通して考えようと企図したものである。
[発行:日経BP社]
「匠のたくらみが町工場も日本もアジアも救うんです。」(2002年7月刊)
日本のモノづくりを考える三部作目の本書は、月刊ビジネス情報誌「WEDGE」連載中の『匠のたくらみ〜技の進化論』の十五本の原稿に加筆してまとめたものである。これまで著者は、匠の技術や知恵の伝承の大切さ、ユニバーサルデザインに基づく製品開発の意義、日本的価値の追求といったテーマでモノづくり論を語ってきたが、今回提示するキーワードは「ユニバーサルリレーション」である。全ての人々にとって使いやすいユニバーサルデザインは、「デザイン・フォー・オール」という言葉に置き換えることができる。その「みんなのためのデザイン」という概念に、みんなでつくるという主語を持ち込んだ「オール・デザイン・フォー・オール」という考え方が、ユニバーサルリレーションだ。日本が培ってきた匠の技術を活かしながら、生活者を含む様々な分野の人々が協働することで、持続可能な循環型社会を実現する「21世紀品質」の開発が可能になる。閉塞気味の日本やアジアの未来を拓くために今求められているのが、人間力で形にする共創品開発なのである。
「日本のモノづくりはいつの時代も世界のお手本なんです。」(2001年10月刊)
下段に紹介している「ローテクの…」に続く、21世紀の日本のモノづくりを考える第2弾と言える本書だが、今年1月から7月にかけて、東京新聞夕刊に連載した「ものづくりの地政学」全122回を一冊にまとめたものであり、内容は製造業に限らず、町づくりや社会的基盤の整備といった分野にも及んでいる。大量生産・大量消費時代が終焉を迎え、国土を切り売りするような乱開発から持続的な循環型社会のための基盤整備が求められる時代に、国際社会に開かれたこれからの日本モノづくりはどうあるべきか。その最大のキーワードとして、著者は「日本的価値」を挙げている。日本人自身が忘れてしまった日本的価値を見直すために、本書では「歴史を活かす」「生物を活かす」「人間を活かす」「国土を活かす」という4つの視点から様々なものづくりの事例を引き、地域や国際社会に貢献する「楽しいモノづくり」のありかたを提示している。
「ローテクの最先端は実はハイテクよりずっとスゴイんです。」(2000年10月刊)
月刊ビジネス情報誌「WEDGE」に、2000年4月まで3年半ほど連載した「技の方舟」を一冊にまとめたものである。モノづくりの過去から未来を探ることは、著者・赤池学のライフワーク的テーマであり、このシリーズでは日本の最先端のモノづくりを支えてきた基盤技術や熟練技能を取り上げてきた。例えば、最新の医療機器の製造に欠くことができないのは、ある町工場の精密な溶接技術であるということは社会的にほとんど注目されていない。そうした、ローテクの再評価、熟練技能者の技術や知恵の伝承を、産官学が一体となって考えていくことから、未来に必要なモノづくりが可能になる。本書には、そうした著者の思いが込められている。
「代官山再開発物語」(2000年8月刊)
200年8月、東京都渋谷区代官山に、36階建ての超高層ビルと4戸の中層ビルからなる住宅と、商業施設、庭園、駐車場、区民プールなどを併設する複合施設「代官山アドレス」が竣工した。もともと、同潤会代官山アパートという築70年あまりを経て老朽化したアパートを立て替えるためにスターとしたこのプロジェクトは、渋谷区の支援の下、住民主導による代官山市街地再開発事業として二十年近い歳月をかけて進められてきた。本書は、このプロジェクトがどのような経緯をたどり、どのような問題が発生し、どのような知恵が発揮されたのか、その歴史をまとめたものである。そしてさらに、近年見直されているコミュニティのあり方について、あらたな可能性も探っている。
[発行:太平社]
「ものづくりの方舟」(1999年7月刊)
環境問題をはじめ、今後の商品・技術開発に突きつけられている課題は多大です。21世紀に製造業が生き残るためには、どのような知恵が必要なのか。「自然に学び直し、自然とともにある知恵」「人類史に学び直す、メカレトロな熟練技能者たちの知恵」に注目し、様々なものづくりの現場を取材したレポートをまとめたのが本書です。
赤池 学 江本 央 金谷年展
「日本のマンションにひそむ史上最大のミステーク」(1999年7月刊)
マンションやオフィスビル、病院などのコンクリート建築物は、日本では「内断熱」、スウェーデン、ドイツ、アメリカなどでは「外断熱」工法が主流です。この内と外の違いが、居住者の健康、建築物の耐久性、地球温暖化への影響などに、いかに大きな差を生むか。本書は、様々な事例を引きながら、この『あべこべ』工法による日本のコンクリート建築物の非常識に警鐘を鳴らしています。
「さなぎの時代」―「時を経た知恵」を求めて(1999年4月刊)
過去の産業構造は、いま未曾有の変革にさらされています。21世紀に向けて、日本はどのような飛翔をみせるのでしょうか。本書は、この変革期にある私達の姿に虫たちのサナギの時代を重ねて、様々な生物界のエピソードをつづったものです。生物たちの知恵に学び直すことで、時代に適う変態に必要なことが見えてきます。
「パパ、助けてくれ、助けてくれ」(1998年10月刊)
豊かさと利便性を追求し続けてきた現代社会。大量生産、大量消費、大量廃棄がもたらしたものは環境問題を筆頭とする数々の「副作用」でした。そして今、その副作用が子どもたちの健康を脅かし、地球の未来に暗い影を落とし始めています。本書では、衣・食・住のあらゆる点から問題点を捉え、新しいモノづくりのあり方を「子どもスタンダード」で考え直そうと提唱しています。
「デジタルコミュニティズ」(1998年11月)
遠隔医療、遠隔教育、SOHO、ITS次世代産業の育成、自治体同士の広域連携など地方分権時代のあらゆる改革の核となる「デジタルコミュニティズ構想」が、地方を甦らせる可能性を提示。執筆者の一人として「生活者重視社会」「循環型社会」と言う観点から参加。 デジタルコミュニティズ推進委員会
「温もりの選択」(1998年6月刊)
ジャーナリストと廃棄物の専門家である両著者が、身近な問題意識と互いの異なるフィールドから、エネルギー問題の本質に迫ったのが本書です。化石燃料依存というシナリオ、極端な自然エネルギー信仰というシナリオに変わる第3のエネルギーシナリオとして「PEM型燃料電池をベースにした持続可能なエネルギーシステム」を掲げています。 赤池学と藤井勲
(環境・エネルギー・廃棄物コンサルタント、環境情報システム代表)
「世界でいちばん住みたい家」(1998年2月刊)
日本における家づくりが抱えるさまざまな問題は、あらゆる社会問題、生活者問題を内包しているわけです。室内環境汚染によるアトピー性皮膚炎を始めとしたアレルギー疾患の急増。さらに環境ホルモンなる新たな脅威。阪神大震災で明らかになった住宅の手抜き、欠陥の構造。その後の行政、メーカー、生活者の対応。コスト至上主義による輸入材偏重と国内森林の荒廃の問題。住宅廃棄物とダイオキシン、環境負荷の問題。さらに地域を滅ぼす中央依存体質のまちづくり。そして最も基本的な単位である「家族」の崩壊と住宅の関連。これらを解決する家づくりの実践を発見!